経営破綻した船井電機。その直前まで社長を務めていた人物がMBSの取材に応じ、不正な資金流出などはないと話しました。
(船井電機 上田智一前社長)「いろいろと事実と違う報道がなされていると感じていますので、こういった機会をいただきましたので、私が知りうるかぎりのことをお話しさせていただければと思っています」
11月22日午後、事実を話したいと初めてカメラ取材に応じた上田智一さん(51)。船井電機が破綻する1か月前まで社長を務めていました。
「FUNAI」ブランドのテレビなどを製造する船井電機は今年10月、東京地裁から破産開始決定を受けた一方で、その決定の取り消しを求める動きもあり、混迷しています。船井電機から多額の資金が流出したなど、一連の報道に事実と違うと話す上田前社長。破産の申し立ては報道で知ったといいます。
(上田智一前社長)「驚きました、本当に驚きました。なんでこんなことになったのかと正直に思いましたし、なんで『FUNAI』のブランドをつぶれるようなことをしたんだろうなと。(破綻手続きの決定取り消しで)民事再生がうまくいくように心から思っています」
経営に携わっている時は、美容事業などの買収で事業を多角化し、船井電機の成長を目指していたということですが、結果的にはうまくいかなかったとしたうえで、流出したとされる資金300億円については…
(上田智一前社長)「契約書や機関決定に従った支出と理解しています。きちっと会社のルールに基づいて経営をしてきたつもりですし、不正を働いた理解も一切ないですし、私的に利得をしているわけでもないですし」
一方、解雇された社員500人あまりに話が及ぶと…
(上田智一前社長)「従業員の方にもしお話しさせていただける機会や、どういうことが起こっていたということを聞いていただける機会があるのであれば、つまびらかにお話しさせていただきたいと思っています」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。