JAおきなわは沖縄本島北部地方の豪雨で組合員の農作物などに15日時点で4597万円の被害が出ていると発表した。調査は途中段階で、さらに拡大する可能性がある。前田典男理事長は「次期の植え付けもできない。農家は当面所得が見込めないほど厳しい状況だ」と危機感を示した。
被害額は、東村のカボチャなど野菜類が4092万円と多い。国頭村と大宜味村の花卉(かき)類は生産施設に土砂が流れ込み379万円。うちオクラレルカが249万円、小菊114万だった。東村のパインなどの果樹類は15万円。
畜産では名護市の養鶏場で機材関係の被害で50万円、二期作の出荷中だった名護市羽地の水田は一部が浸水し約60万円だった。
担当者は「浸水の影響による作物の病気や生育不良、施設損壊によるイノシシの食害など、2次被害の懸念がある」と述べた。
JAは職員を派遣し、土砂の除去作業などを支援している。(政経部・金城紅映)
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