舞台は大阪府豊中市。低予算でホテルライクな暮らしを実現した、“なんちゃってラグジュアリー”な大豪邸と、そのテクニックを紹介する。
住人(アルジ)は、2人の娘を持つ4人家族。3年前に建てた家はこれぞ豪邸と呼びたくなるような立派な佇まいで、高さ3メートルもある門扉を開けると中庭があり、長いアプローチの先に玄関が現れる。
家の中はまるで高級ホテルのようで、オブジェが置かれた玄関ホールは家族4人が横並びで靴が履ける広さ。さらに、大きくゆとりを持たせた階段を上がった2階のリビングには、ラグジュアリーな家具がずらりと並ぶ。だが実は、おしゃれなデザインのソファーは住人(アルジ)がフリマアプリで買ったもので、値段はたった5000円。その隣にあるイタリアの高級ブランド「カッシーナ」の椅子も、新品なら約90万円のところ、ネットオークションを使い8万円で購入した。
住人(アルジ)いわく、家のテーマは「なんちゃってラグジュアリー」。しかも家具だけでなく、家全体もなんちゃって。この豪邸は大幅なコストカットに成功した、なんちゃってラグジュアリーハウスなのだ。
結婚後、築40年2DKの社宅で暮らしていた住人(アルジ)夫妻。やがて子宝にも恵まれるも、仕事は多忙。共働きながら子育ては妻のほぼワンオペ状態だった。そんなとき、気分転換に訪れていたのが、非日常感が味わえる兵庫・神戸の高級ホテル。いつかこのホテルのようなラグジュアリーな空間で暮らしたい・・・と夢見ていたところ、幸運にも妻の実家の土地を譲ってもらえることになる。
そこで夫は理想を詰め込んだ新居を計画するが、見積もり金額は7000万円にも。一方、妻の現実的な費用は4000万円。その差額を埋め、格安でホテルライクな空間を実現した秘訣が、なんちゃってラグジュアリーだった。
住まいをホテルのように開放的で高級感あふれる空間にするため、
壁に貼った大理石タイルも通常は1枚10万円以上もするが、住人(アルジ)は80%オフの在庫処分品をネットで探し当て購入。全体で600万円ものコストダウンに成功した。
2階は40帖もあるリビングとダイニングキッチン。このフロアをホテルライクに演出しているのが壁と間接照明で、安価な木材パネルを格安のデッキ材で装飾した壁にLED間接照明を当てることで高見えさせている。加えて、操作パネルで家全体の明るさを6段階に調節できるようにしていて、照明を落とせばよりラグジュアリーな雰囲気に。
妻念願の巨大なアイランドキッチンは幅3メートル超えで、収納も大容量。実はキッチン台や収納はイケアの製品で、特注の天板をのせることで高見えに成功。総額300万円ほどコストダウンできた。一方、IHコンロや食洗機はドイツの高級家電ブランド「ミーレ」のもの。だが、これらもなんと半額以下で購入できたそうで・・・。そんなキッチンで唯一社宅時代から使う生活感あふれる冷蔵庫は、表から見えない場所に置いている。
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