北海道南部の森町で起きた貨物列車の脱線事故で、運転を見合わせていたJR函館線は4日ぶりに運転を再開しました。
レールの交換作業などが進み11月19日、4日ぶりに運転が再開されたのはJR函館線の森駅から長万部駅間です。
JR函館駅では午前6時ごろ、札幌市行きの特急が出発。再開を待ちわびた観光客らが乗り込みました。
「(乗る列車が)朝一だったのもあって復旧するのかなと不安でした。よかったです」(札幌へ向かう観光客)
この事故は11月16日未明、森町のJR函館線で走行中の貨物列車の車両5両が約800メートルにわたって脱線したものです。通常15ミリの厚さがあるレールの中央部が腐食により3ミリまで細くなっていたことが原因の一つとみられています。
「ここまでひどい腐食を見るのは会社発足以来初めて。今まで見たことのないような腹部の腐食」(JR北海道 島村昭志 鉄道事業本部長)
この事故を受け、国土交通省は全国の鉄道事業者に腐食が進んでいる可能性の高い踏切のレールを緊急点検するよう指示しました。
JR北海道は範囲を広げてレールを点検するとともに、社内ルールの見直しを進める方針です。
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