今年の秋はさまざまなイベントやお祭りが各地で行われ、県内もコロナ前のにぎやかさと活気を取り戻したように感じます。首里城も再建まであと2年。先日の首里城復興祭は晴天にも恵まれ、沖縄ならではの鮮やかな衣装に心奪われた方もたくさんいたのではないでしょうか。

 そんな王朝絵巻の中でも私の印象に残ったのは、重い旗頭をリズムよく、代わる代わる団結しながら支え合う旗持ちの勇ましい姿。旗頭には会社経営、そして「健康経営」にも通ずるものがあると感じ入りました。旗頭は、旗持ちと旗方(旗頭が倒れそうになったら支える人)、旗指揮(指示役)があるそうで、旗頭をいかに見事に躍動させるかを競うとのこと。

 健康経営においても、指示役(経営者)が指揮をとり、社員の健康を損ねないよう支えるシステム(健康経営)があり、主役である社員つまり旗持ちを守り、会社全体の成長を目指します。しっかりと健康経営のシステムが駆動できている会社は躍進し、利益率もアップします。

 そんな働き盛り世代の健康と会社の利益アップを兼ね備える健康経営はさまざまなインセンティブも用意されています。日本では2013年に日本再興戦略が閣議決定され、本格的に健康経営の取り組みがスタート。現在では大企業向け、中小企業向けの健康経営優良法人認定制度があります。優良法人に認定されると国や公共団体、公法人などの補助金・助成金の加点優遇措置や、融資時の金利優遇が受けられます。

 これが事業拡大や設備投資・資金繰りなどで大きな援助となり、強い経営を後押しするメリットとなるのです。今月は弊社と那覇市が共催する「健康経営シンポジウム」が開催予定で、詳しく知りたい方はぜひ足をお運びいただければと思います。次回は「うちなー健康宣言」についてお伝えします。うちなー健康宣言は実は国保加入の個人事業主でも宣言できる事業で、国内でも非常に珍しいシステムです。どうぞお楽しみに!

 (ステラヘルスジャパン代表)

次回は野原真麻氏(アイランドワークス代表)です。

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