今、「カツ丼」が外国人観光客に大人気。海外でも人気メニューの一つですが、本場日本のカツ丼はひと味違うようなのです。

■「ニッポンのカツ丼」ひと味違う?

ジャマイカ ダニエルさん(27)
「ランチに食べたのは…なんて言うんだっけ…カツ丼。とてもおいしい。食べたことがなかったので興味深い。フライドチキンと同じだと思っていた」

アメリカ ブレンディさん(24)
「好きです。とてもおいしかったから。アメリカにもカツ丼はあるけど、日本で食べたのは味が違う」

 世界各国から来た外国人観光客たちが絶賛するのは日本発祥の国民的グルメの「カツ丼」です。

 キツネ色にカラッと揚げたトンカツを甘いタレとともに煮て、といだ卵で閉じる。熱々のご飯にふんわりと仕上がったカツを乗せれば完成。

 タレがしみ込んだ衣とご飯。そして豚肉の甘い脂が一つになったカツ丼は、まさに日本のソウルフードです。

 このカツ丼が日本で今、さらなる進化を遂げ、外国人観光客の間で空前の「カツ丼ブーム」が巻き起こっているのをご存じでしょうか。

 卵で閉じたカツ丼の上に、さらにドドンと乗っかっているのは半熟に仕上げた目玉焼き。

アメリカ アレンさん(28)
「グッド」
「(Q.見た目は?)おいしそう」

 南国ハワイから来たアレンさんは、びっくり。

アメリカ アレンさん
「ハワイで食べられるものとは、ちょっと違う」

■外国人観光客になぜ大人気?

 客の8割が外国人だという東京・銀座のトンカツ専門店。外国人客に人気のスペシャルカツ丼は関東産の白豚ヒレ肉を使用しています。

 目玉焼きは茨城県産の赤玉。箸で割れば濃厚な半熟の黄身が絡み付きます。タレと卵がしみ込んだ山形県のブランド米「つや姫」の熱々ご飯と一緒に口の中へ。

アメリカ アレンさん
「ベリーグッド。本当においしい。卵が乗っているのが好き。甘くて風味豊かで卵の食感がいい。とても気に入った。汁があって甘い。あなたも食べてみる?」

 隣でトンカツを食べていた恋人のクリスさんにもシェアします。

アメリカ アレンさん
「おいしいわよ」

アメリカ クリスさん(28)
「とてもおいしいよ。衣が薄いね」

アメリカ アレンさん
「そうね。パン粉(衣)が少ないわ」

アメリカ クリスさん
「母国の卵よりも色がかなり濃いよね」

 ふんわりと仕上がった卵に感激。日本でしか味わえないスペシャルカツ丼を皆で堪能します。

アメリカ トシオさん(36)
「ワーオ、ワーオ。デリシャス。ハワイにもカツ丼はあるけど、これはいいね。ナンバー1、トンカツレストラン。『日本一のトンカツレストラン』と検索してたどり着いた。来られたことに感謝している」

 日本のカツ丼はSNSを通じて世界に知れ渡っています。

ニュージーランド ダニエルさん(27)
「TikTokで見て良さそうだったから来た。ニュージーランドでカツ丼を食べたけど、これは特別」

 日本食に慣れた外国人にとっても本場のカツ丼は格別のようです。

 さらに今、SNSを通じて外国人から拡散されているのが新たなスタイルのカツ丼です。

 半熟の卵焼きの上にトンカツが乗った「とじないカツ丼」。器からはみ出すほどの大きなカツのインパクトも相まって海外からの人気が急上昇中です。

 東京・日本橋にあるカツ丼の専門店。ランチタイムにやって来たのはスペインからのカップルです。SNSで紹介されているカツ丼を見て来店したようです。

 ふたが閉まりきっていない“とじないカツ丼”をオープン。まずは上に乗ったトンカツだけを味わいます。サクサクの食感を楽しみながらグーサイン。

 続いて、生卵を割って黄身の部分をカツ丼に追加します。日本の新鮮な卵だからこそできるトッピング。ご飯によく絡ませてから極上のコラボレーションを堪能。様々な味わいを楽しめるのが「とじないカツ丼」の特徴です。

スペインから来た人
「おいしいです。スペインでは日本食のレストランを中国人が経営していることが多い。日本で食べるカツ丼は断然スペインよりも良い」

 外国人客を魅了してやまないカツ丼。今後も新たな進化が日本で生まれるかもしれません。

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