毎日を健やかに過ごすにはどうしたらいいのか。
企業が与えた課題に学生たちが応えました。

三井物産のグループ会社などが開催したコンテスト。
登壇したのは1000人以上の応募から選ばれた72人の学生です。

このコンテストのテーマとなるのが「ウェルボディ」。

心も体も健やかで満たされた状態が継続することを意味し、企業では新商品の開発や働きやすい職場環境などでウェルボディを活用する事例が増えています。

三井物産 人事総務部・村田祥太郎マネージャー:
ベースになるのは社員一人一人が、生き生きとやりがいを持って健康状態で働くこと。(ウェルボディは)会社が存続していくために、利益を上げていく前の最も大事なファクター。

今回のコンテスト「ウェルボディチャレンジ2024」では6社の企業がウェルボディについての課題を提示。

学生は5日間にわたるワークショップに取り組み、27日、その成果を発表しました。

「破壊しないと食べられない商品。自分がイライラしているとして、あーイライラしてるな“壊そう”で食べる。そしたら、栄養素で感情も落ち着く。アクションと栄養素で、感情を落ち着かせるという商品を設計している」と発表したチームは、三井物産発の食品ブランドを通じ、欠食してしまいがちな食事を変える新しい商品や企画を提案しました。

参加した学生は「『ウェルボディ』の単語すら知らなかったし、ウェルビーイングすら怪しいぐらいだったが、今、社会問題になっているところに自分が入っていける。そこに自分のアイデアを(企業に)直接語りかけられるという場が、ここしかないところにすごく魅力を感じて参加した」「私たちでは、想像がつかない現場の声も聞けたので、私も就活真っただ中だが、こういった職種があるんだとか。実際に働かれている人は、こうやって考えているんだなとイメージが湧いたので、新鮮な5日間だった」と話していました。

日本航空 人財本部ウエルネス推進部・大海尚美部長:
われわれの世代では、凝り固まって出てこないアイデアも出てきたので、非常に勉強になったし、将来のあるべき姿を伝えてもらった。本日もらったアイデアを社内のシステムやサービス提供につなげていきたい。

他にも、花王・研究開発部門の外間貴美主席研究員は「(学生は)自分が生活者として感じていたことを利用して、今回の提案を作ってくれたので、すごく気付きのある提案をいただいた。直接的に商品を今すぐ買う・買わないに関わらず、将来にわたって花王のファンになってもらうことができると期待している」と話し、学びを得たのは企業側も同じようです。

学生と企業をつなぐ共創型のプログラム。
今後もさまざまな分野でコンテストを開催していく予定です。

Earth hacksの関根澄人CEOは「学生からすると、自分で何かを考え表現して、それを企業の人にプレゼンする機会もないし、『ウェルボディ』はもちろん、色んな社会課題に対して学生ならではのアイデアは、色んなところでたくさん出てくるので、学生共創の社会課題解決を、どんどん広げていきたい」と話しました。

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