秋田県内の風力発電事業と雇用の拡大を図る会議が24日、秋田市で開かれ、事業を手掛ける企業などが現状と課題を報告した。

 企業や金融機関、行政などでつくる秋田風力発電コンソーシアム「秋田風作戦」の総会が24日、秋田市で開かれた。

 総会では、風力発電事業を手掛ける企業の担当者などが、海外での研修や現状について話した。

 この中で、三菱商事洋上風力などの共同事業体が、県内で103基の風車設置を予定し、変電設備の建設工事に携わる県内企業とのマッチングを進めていることが報告された。6月下旬には個別の商談会が開かれる予定。

 また、秋田港と能代港の洋上風力発電所を運営管理する丸紅洋上風力開発は、県内で実証実験が進められている浮体式洋上風力発電の課題を挙げた。

 陸上より強く安定的な風を受けられ、多くの発電量が見込まれるものの、巨大な風車を沖合に設置する際のコスト削減が必要だ。

 丸紅洋上風力開発・粟島裕治理事:
「国内の産業の育成を考えると、サプライチェーンの構築が一番重要で、そのポイントの一つが基地港をどうやって整備するか。そのプロジェクトのために、秋田港や他の港の整備がことしから進んでいくのではないかと期待している」

 10月には、さらなる情報共有のために全体会議が予定されている。

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