10日の日経平均株価は、アメリカの消費者物価指数の発表を前に、なかなか値が上がらず、終値は102円高の3万9380円でした。

 先月から利下げを開始したアメリカでは10日、新規の失業保険申請件数が発表されました。ハリケーンの影響もあって1年ぶりの高水準となり、FRBによる利下げの必要性を示唆しています。

 同時に発表された9月の消費者物価指数はというと、食品とエネルギーを除くコア指数が3.3%上昇し、市場の予想に反して、前の月よりも上昇率が拡大しました。

三井住友DSアセットマネジメント
市川雅浩氏
「つまり予想よりもインフレが上振れて、雇用が下振れた。発表直後は上下両方向に振れる、非常に不安定な反応になった。アメリカの金融政策のかじ取りが非常に難しくなる警戒感が出てきたようですね」

 アメリカ経済の先行きへの警戒感から、NYダウは反落しました。一方、日経平均先物の夜間取引はわずかに上昇しています。

(「グッド!モーニング」2024年10月11日放送分より)

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