企業の間で取引されるモノの価格を示す9月の企業物価指数が、43カ月連続で前の年を上回りました。

 日本銀行によりますと、9月の企業物価指数の速報値は123.1で、前の年の同じ月から2.8%上昇しました。

 一時、品薄になった精米や猛暑により減少した鶏の卵など、農林水産物の価格の上昇が数値を押し上げました。

 一方、政府の「酷暑乗り切り緊急支援」で事業用の電力や都市ガスなどは下落し、伸び率は前月から横ばいでした。

 また、輸入品の価格動向を示す輸入物価指数は前の年の同じ月と比べて2.6%の下落となり、1月以来、8カ月ぶりのマイナスでした。

 歴史的な円安が落ち着き円高が進んだことや、中国経済の減速を背景とした国際商品市況の下落などが原因です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。