(ブルームバーグ):電気自動車(EV)メーカーの米テスラは今年初めて四半期ベースの販売増を記録する見通しだ。世界最大のEV市場である中国で、政府の優遇措置強化が購入を促したことが背景にある。

ブルームバーグがアナリストを対象に実施した調査によれば、同社は7-9月(第3四半期)に世界全体で46万3900台前後を納車したと推計され、これは前年同期比で約7%増となる。中国政府は最近、古い車をEVに買い替えることを奨励する補助金を倍増し、ここ数カ月の需要増加につながった。

テスラが第3四半期に世界で47万台を納車したと推計するバークレイズのアナリスト、ダン・レビー氏は「この中国市場の好調は、テスラにとって非常に好都合なタイミングで訪れた」とし、「米国と欧州で現在続いている低迷を相殺するのに役立っている」とコメントした。

テスラはこれまで、2024年の納車台数の伸び率が前年より著しく低くなる可能性があると警告。今年も既に9カ月が経過し、23年に納車した180万台を上回るためにはペースを加速させる必要がある。

原題:Tesla Sales Perk Up After China Boosts Electric Vehicle Subsidy(抜粋)

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