26日、山形市で灯油の価格交渉が行われた。交渉の結果、過去最高となった去年と同じ、ホームタンク1リットル当たり117円で妥結した。

山形市消費者連合会は、灯油の市場価格を下げる運動の一環として、毎年、販売業者のジャオから共同購入を行っていて、26日に価格交渉が行われた。
販売業者側は、「原油価格は下落傾向だが政府の補助金がそれ以上に減っている」と現状を説明した。

その上で、政府の補助金制度は年内いっぱいまでで先行きは不透明だとして、ホームタンクについて妥結時としては最高額となった去年の1リットル当たり117円から、さらに3円高い120円を提示した。
提示を受け消費者連合会側は…。

(山形市消費者連合会・鈴木淳子会長)
「タマゴの価格が上がるわ、郵便は上がるわ、保険が上がるわ。灯油はもうちょっと下げてもらわないと」

これに対し販売業者側は、3円下げ117円を提示した上で…。

(ジャオ・瀬野孝代表取締役常務)
「政府の補助金で価格を均等にならしている状態。先々政府の補助金制度が変更になったり、相場が変わったりした場合にはあらためて相談させてほしい」

交渉の結果、去年と同じ1リットル当たりホームタンク117円、ポリタンク118円で妥結した。

(山形市消費者連合会・鈴木淳子会長)
「ガソリンだったらエコドライブできるが、灯油はエコドライブできない。暖かくして過ごさないと高齢者には厳しい冬になってしまう。販売者側は頑張ってくれた。去年と同じ高値とはいわないでほしい。この価値は違う」

(ジャオ・瀬野孝代表取締役常務)
「山形で灯油は必需品。山形市消費者連合会と協力していきたい。新しい政権にも補助金制度を継続してもらい、価格が上がる要素が今後どうなるかわからないので、燃料業者としては補助金制度を継続してほしい」

26日に決まった価格は、10月1日から適用される。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。