広島県東広島で開発が進む1人乗り用の超小型電気自動車。
番組で度々、密着してきましたが、今回初めて、運転席へ乗り込みました。
【五十川記者】
「前後対称の小さな車体が走っています。ようやく3年をかけて、開発メンバー以外も乗って走っていいということになりまして、今回は乗車をさせてもらいます」
東広島市のスタートアップ企業「KGモーターズ」が開発している超小型EV「ミボット」。
来年9月の量産、販売を目指しています。
【KGモーターズ・楠一成社長】
「この小ささだったらゴルフカートのような乗り心地じゃないかというような想像する人が多いんですけど、普段、車に乗っている人でも、違和感のない乗り物を目指しているので、そのあたりも感じてもらえたら」
<KGモーターズ公式YouTube・走行テスト>
素人同然だった初期のメンバーが2021年のプロジェクト発足以降、試行錯誤の様子を動画で「ありのまま」発信し、存在を知った「車づくりのプロ」も仲間に加わるようになりました。
<KGモーターズ公式YouTube・衝突テスト>
まさにYouTuberが「ゼロ」からつくったモビリティーなんです。
【五十川記者】
「結構、広さありますね。足も伸ばせますし、広い」
走り心地は、というと…
【五十川記者】
「アクセルを入れたらウィーンと音がしました。発車します。すごいですね、カーブもハンドル操作もスイスイです。1人乗りがどうかなという…慣れてきましたね。F1レーサーと言ったら、ちょっとカッコよすぎかもしれませんが、自分が乗り物を乗ってるぞ、という感覚がありますから、すぐに慣れますね」
1人乗りで、車検の必要がない原付ミニカー規格に分類される「ミボット」
最高時速は60キロ、1回の充電で、およそ100キロ走ることができます。
【五十川記者】
「アクセルも踏めば踏む分だけ行きますので、しっかりモビリティーですね」
【KGモーターズ・楠一成社長】
「ありがとうございます」
【五十川記者】
「これをゼロからつくったのがすごいですね」
【KGモーターズ・楠一成社長】
「非常に苦労をしながら、まだまだ途中の段階ではあるんですけど、一旦のところまではこられたかなと」
今回は、舗装された平地の駐車場ではありますが加速もスムーズ。
坂道での走行テストも実施済みで一般の人に日常生活のあらゆる場面で利用してもらうことを想定しています。
【KGモーターズ・楠一成社長】
「もしよかったら駐車も試してもらえたら」
【五十川記者】
「かなり余裕がありますよ。左右に止めやすい。全くもってこれが初めてですが、いけますね。まだ後ろ余裕あります?結構、後ろ下がりましたよ。普通の車であれば、もう車止めにあたっているかなというところですけれども」
余白を残し、スッポリと収まりました。
【KGモーターズ・楠一成社長】
「ご自宅によっては、車はとめられないけど、ちょっとスペースがあるみたいなご家庭も多いと思うので、そういったところでもプラス一台で置けるような形になるかなと」
国の調査では、車で移動をする人のおよそ7割が、10キロ以下の道のりを、1人で乗っているというデータもあり、幅広い世代からニーズを掘り起こそうとしています。
先月からKGモーターズのホームページで一般販売の予約が始まっていて、すでに全国から1000台近い予約が入っているということです。
【KGモーターズ・楠一成社長】
「われわれのような大手ではないスタートアップ企業が新しい乗り物をつくっていこうと思ったときに、きっちり全部やっていくので、その様子を見てもらうことによって、より信用していただけるのかなと。これからは信頼性アップのために日々積み重ねていきたいと思います」
《スタジオ》
この超小型EVを純粋に欲しいと思った方もいれば、もしかしたら、この動画の様子を見て、応援していて、ついに完成。と一緒に作ったような気持ちで見ていた人も、もしかしたらいるのかもしれませんけれど、木村さんこうしたチョイノリ需要というのも、今後増えてきそうですね。
【コメンテーター:木村文子さん】(女子100mハードル元日本代表・エディオン女子陸上部アドバイサー)
「本当に過疎化の地域であったり、高齢の方が買い物ちょっと行きたいんだけどっていうところで、控えている方もいらっしゃると思うんですけど、道が狭いところも通りやすかったりとか。駐車もしやすいってなると、この可能性はどんどん広がっていくのかなというふうに感じます」
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