福島市の玄関口の将来について。
2年前に示されたJR福島駅東口の再開発ビルの完成予想図。ホテルや商業施設、そして大規模なイベントにも対応したコンベンションホールなどが一体となる予定だった。しかし、規模縮小へ…福島市が4月23日新たなビジョンを示した。
福島テレビ・熊谷七海アナウンサー:「旧辰巳屋ビルは解体工事が進められています。周辺を見てみますと、お昼時ですが人通りが少ない印象を受けます」
再開発ビルの整備に向け着々と進むJR福島駅前の解体工事。
その一方で、資材高騰などで建設される施設の中身は、いまだ明確になっていない。
福島市の事務局:「東口再開発のコンセプト案は、にぎわい・文化・つながりが生まれるたまご、FUKUSHIMA EGGです」
4月23日の検討会で福島市が示したのが、ホテルや企業などが入る建物と分けた公共施設単独のビジョン。にぎわい・文化・つながりを生む「たまご」をコンセプトに、音楽ライブやスポーツイベント、企業が展示会などを開くコンベンションホールなどを整備する。
福島市の木幡浩市長は「ベースをダウンサイジングで落とした関係上、逆に魅力あるものを付加できるようなそんな状況になっているだろうと思います」と話した。
参加者からは概ね賛同の声が聞かれた一方、「予算の問題」や「イベントの閑散期対策」などを指摘する意見もあった。
福島市は5月中に検討会を開いて方針を固め、6月の議会で承認を得たいとしている。
<何が変わる?見直し案>
23日福島市が示した案は、これまでの計画と何が変わるのか?
一番はその規模だ。
これまでは、ホテルから大ホール、オフィスに商業エリア、分譲マンションまで一体となった複合ビルが計画されていた。9階まであった真ん中のエリアは、4階を想定した規模に大幅縮小。工事費を抑える。
さらに、民間と一体的に作る計画をやめて、分棟化される方針だ。通路ができる可能性はあるが・・・
では、どんなイメージになるのか。
福島市が担当する公共エリアには、ライブや学会・イベントができるホールのほか、屋上広場などがある。
民間が担当するエリアには、シェアオフィスやフードホールをつくり、ここでは横丁型が提案されている。その上部にホテル、反対側がマンション、商業エリアとなる。
そのほか、バスケやクライミングといったスポーツができたり、物産展などのイベント、ホールでは最新の演出技法が取り入れられ、屋内広場が整備されたりと、実現すれば、これまでの福島になかったものばかりになる。
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