ふっくらとしたウナギ。外国人客を魅了していたのは日本人も知らない「進化したひつまぶし」です。

■ひつまぶし なぜ外国人に愛される?

カナダからの観光客
「おいしい。とってもおいしい」

 外国人観光客が絶賛するのは、「たまり醤油とみりん」のタレをたっぷり付けて焼いたウナギの蒲焼きを短冊状に切り、おひつのご飯に乗せた「ひつまぶし」です。

 東京の銀座三越にある「ひつまぶし備長」です。この店は、インバウンド向けの飲食店予約サービスが発表した訪日外国人の予約数ランキングで全国2位を獲得しています。

中国からの観光客
「ベリージューシー。このお店はSNSで知った」

 なぜ、日本のひつまぶしは外国人観光客に愛されているのでしょうか。

 ひつまぶしは、3通りの食べ方を楽しめるのが特徴です。1杯目はウナギそのものの味を堪能。2杯目はネギやワサビなど、薬味の風味とともに…。3杯目はだし汁をかけて、「だし茶漬け」にして味わいます。

キッツさん(20)
「食べたことがないので挑戦してみる」

 カナダから来たキッツさんは、母国では味わったことがないひつまぶしに舌鼓。お気に入りは、薬味のワサビを付ける食べ方です。

キッツさん
「これはワサビの風味が強い。味が違うので良い体験。ウナギは外はカリカリで中はとてもやわらかく素晴らしい食感です。お米もやわらかくて完璧。一緒に食べたら本当にすばらしい。カナダにはないので勧めたいです」

■「ウナギ」と「和牛」進化系も

 外国人観光客も注目する「ひつまぶし」は今、さらなる進化を遂げています。

 ランチタイムにあふれる行列。長時間並んででも食べたい「進化系ひつまぶし」とは…。

20代の人
「めっちゃおいしくてビジュアルも“神”な割にコスパが良い。ハラミのひつまぶしを食べに来た」

 ウナギではなく「和牛」を使ったひつまぶしです。黒毛和牛のリブロースをおひつのご飯にたっぷりとのせた「和牛リブロースひつまぶし」、2200円。シンガポールから来た女性は、珍しい「和牛のひつまぶし」に初挑戦。

 1杯目は甘いタレとともに、そのままで。2杯目は薬味をのせて。3杯目は半熟卵をからめて、マイルドな味わいに。そして4杯目は昆布、カツオ、煮干しでとった温かい「だし汁」を注ぎます。

シンガポールからの観光客
「おいしい」

 外国人客たちを魅了する訳は…。

カナダからの観光客
「すばらしい。和牛をステーキや焼き肉、ハンバーガーではない食べ方で味わえるのが良い」

 日本ならではの「ひつまぶし」。その特別な食べ方に外国人客たちは夢中です。

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