(ブルームバーグ):バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストによれば、米雇用統計が明確に強弱を示唆するまで株式相場は大きく動かない可能性が高い。

マイケル・ハートネット氏率いるBofAのチームによれば、市場には強気および弱気のシナリオを支える材料が複数見られる。楽観派は今年の株式相場をけん引するエヌビディアを含むテクノロジーや半導体株が主要なテクニカル水準から反発したと指摘する一方で、弱気派は債券利回りと銀行株が同時に下げる時には「何一つ良いことがない」と警戒感を強める。

ハートネット氏はリポートで、雇用が明確な方向性を示せば「曖昧な秋」が解消されるだろうと述べた。8月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比14万2000人増と、市場予想を下回った。

米国のリセッション(景気後退)懸念が高まり、株価は7月中旬から大幅に変動している。

スワップ動向によれば、トレーダーは来週の0.25ポイント利下げに始まり、年末まで100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を超える引き下げを織り込む。

 

原題:BofA’s Hartnett Sees Stock Rally Capped Until Clarity on Jobs(抜粋)

--取材協力:Michael Msika.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。