秋田県横手市のJAでは、人手不足を補うために2024年、外国人労働者を雇用した。母国で農業に挑戦したいという思いを抱く労働者の姿もあり、学びながら作業にあたっている。
横手市増田町にあるJA秋田ふるさとのフルーツセンター。モモ・リンゴ・洋ナシなどが出荷の時期を迎え、選別作業が進められている。
作業しているのはインドネシア出身の20~30代の外国人労働者4人。JA秋田ふるさとが、9月から翌年1月までの果物の出荷が忙しい時期の人手不足に対応しようと初めて雇用した。
JA秋田ふるさと営農経済部果樹課の大和屋尚享さんは「秋田県は少子高齢化率、人口減少率もワーストクラスで、選果場での従業員の必要人数を確保するのが年々厳しくなっている。外国人労働者に頼らざるを得なくなったので、今回初めて雇用した」と話す。
中には「インドネシアで農業に挑戦したい」という思いを抱く労働者もいて、ベテランと一緒に作業しながら学んでいる様子も見受けられる。
JA秋田ふるさとの大和屋さんは「期待以上で、すごく一生懸命やってくれて、第一線の戦力になっている」と外国人労働者の働きを評価する。
外国人労働者は「秋田のリンゴやナシはすごい。日本で栽培技術を勉強してインドネシアに持ち帰り、自分の畑や田んぼ、ナシやリンゴを作りたい」と将来の夢を語った。
JA秋田ふるさとは今後、1年を通して外国人が働ける環境を整備していきたいとしている。
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