全国で深刻な問題となっている米不足。農家らが国に要請です。

 9月10日午後0時半すぎ、東京の農林水産省前には全国の農家ら約200人が集まり、「米を守れ」などと声を上げました。主食である米を安定的に供給するために政府が米の価格や生産量を安定させてほしいというものです。

 (京都から参加した米農家)「農家は去年の秋に米を出荷してしまっているんで、去年の米(の値段)が上がっても恩恵はないんです。生産者は生産費をきちんと賄える、そういう米価で、消費者には安いお米を供給する、そういう食管制度の復活がぜひ国には求めたいと思います」

 8月から続く米不足。9月10日、大阪市内にあるスーパーではお米が積まれている様子が見られました。

 (客)「ほっとする。(お米があると)心が豊かになるというかね」

 8月に比べると新米が入ってきた影響で入荷数が増え、状況は少しずつ改善してきているそうですが、値段は高騰しているといいます。

 (客)「(Qどうですか値段は?)高い…」

 (フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長)「去年でしたら5kg1袋、税別で1700円~1800円ぐらいで売れていたものが3300円、それぐらいの値段をつけないと売れないような状況になっています」

 今後の見通しを聞いてみると…

 (内田寿仁社長)「これから日本全国の産地からどんどんお米が出荷されてくると思いますので、おそらく品薄状態というのは、解消されるでしょうし、値段もある程度は下がってくると思います」

 9月10日、東京でデモ活動を行った農民運動全国連合会。9月に入って米不足解消のために新米が多く出荷されていますが、本来ならば今後食べるはずのものを先に出荷しているだけで、来年夏にもまた米不足が起きる可能性もあるといいます。

 (農民運動全国連合会 長谷川敏郎会長)「農水省の食の管理政策が根本的に間違っている、そして機動的に対応できない、何もしないというところに一番の原因があると思います。きちんとした主食の政策を農水省にとってほしい」

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