円安が再び進んでいます。外国為替市場で円相場は1ドル=154円85銭をつけ、34年ぶりの水準を更新しました。

22日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカ経済が堅調なことからFRBの利下げがずれ込むという観測が拡大し、より金利の高いドルで資金を運用しようと円を売ってドルを買う動きが強まりました。

円相場は1ドル=154円85銭をつけ、節目となる155円にあと15銭まで迫り、34年ぶりの円安水準を更新しました。

先週はイラン、イスラエルをめぐる中東情勢の緊迫化で「有事の円買い」の動きが強まりましたが、その後、警戒感が和らぎ、再び円が売られたことも円安に拍車をかけました。

一方、先週、日米韓の財務大臣会合で、円安・ウォン安進行への懸念などを共同声明に盛り込んだことについて鈴木財務大臣は…

鈴木俊一財務大臣
「(この先の)『適切な対応』につながる環境が整ったかということについては、そうとらえられてもいいのではないかと」

このように述べて市場をけん制しました。

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