(ブルームバーグ):カナダのコンビニエンスストア大手、アリマンタシォン・クシュタールから法的拘束力のない買収提案を受けたセブン&アイ・ホールディングスが5日に取締役会を開き、提示された買収価格が不十分だとする趣旨の書簡を6日にも送る方針を固めた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者の1人によると、クシュタールが提示した金額が金額は1株当たり15米ドル弱だった。総額では約6兆円規模となる。
複数の関係者によると7&iHD取り組んでいる成長戦略など、事業価値が適切に評価されていないと述べた。書簡では買収が米国の独占禁止法に抵触する恐れについても言及する見込みで、内容は公表する方針という。
同社の広報担当者はコメントを控えた。
クシュタールによる買収提案は8月に明らかになり、7&iHDは社外取締役からなる特別委員会を設けて検討を続けてきていた。関係者の1人は、7&iHDは現在の提案には満足していないものの、今後クシュタール側から改めて提案が出され、それが企業価値の向上につながるものであれば、引き続き真摯(しんし)に検討するとした。
7&iHDがクシュタールへ書簡を送ることについては日本経済新聞が同日に先に報じていた。
(提示額などの詳細を加えて記事を更新します。)
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