鹿児島県奄美大島で駆除が続けられていた特定外来生物「フイリマングース」について、環境省が3日、根絶を宣言した。

マングースは1979年にハブ対策として期待され、奄美大島に約30匹が導入されたが、日中に活動するマングースは夜行性のハブと活動時間が異なったためほとんど捕食することはなかった。

一方で、特別天然記念物の「アマミノクロウサギ」など在来種を襲い、2001年頃のアマミノクロウサギの数はマングース導入前と比べ、2割程度まで落ち込んでいた。

マングースは2000年のピーク時には1万匹が生息していた。

環境省は2005年に捕獲集団「マングースバスターズ」を結成して、本格的な駆除活動を開始。

捕獲数は3万2000匹を超え、2018年を最後に捕獲数はゼロとなっていた。

環境省は、長期間定着したマングースの根絶事例としては世界最大規模の駆除に成功したとしている。
※写真提供:環境省

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