米不足を巡って大阪府の吉村知事が政府に備蓄米を開放するよう要請し、政府が慎重な姿勢を見せたことについて、知事は「弁当箱にずっとパンを入れ続けるんですか?」と持論を展開しました。

■備蓄米開放求めた大阪府知事 「新米の生育順調」政府は慎重姿勢

米不足を巡っては、大阪府が緊急調査を行ったところ、およそ8割の小売店でコメの品切れが発生していることが判明したことから吉村知事が、26日、政府に対し備蓄米を開放するよう要請しました。

政府は「全国的に見れば需給ひっ迫にない」、「新米の生育は順調に進んでいる」として米不足は今後順次、解消していくとの見通しを示していて、備蓄米の開放には慎重な姿勢をみせています。


■『弁当に(米ではなく)パンを入れ続けるんですか?』備蓄米放出に慎重な政府に知事が持論展開

この政府の対応について、吉村知事は28日の会見で改めて「備蓄米を放出しない、倉庫に眠らせておく方がいいんだという理由が、僕は成り立っていないと思います」と批判しました。

そのうえで、「一般の家庭で、お米が必要な方がなかなか、買いにくくなっている。(コメの値段も)高騰している。これから学校も始まって、『お弁当も作んなきゃいけないよね』というお子さんもたくさんいる中で、『弁当箱にずっとパンを入れ続けるんですか?』という話ですよ」と語りました。

■子供や妊婦へのお米クーポン5000円分配布事業 使用期限を延長

また、大阪府は、現在実施しているコメの需要がひっ迫していることを受け、家計に占める食費の割合が大きい子育て世帯を支援するため、18歳以下の子供や妊婦およそ140万人を対象に5000円分の米を購入できる専用のデジタルクーポン「お米PAYおおさか」や食料品を無料で配布する事業についてお米クーポンの使用期限を11月30日まで1カ月間延長すると発表しました。

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