業界最大手のサカイ引越センターの従業員らが未払いの残業代などの支払いを求めて大阪地方裁判所に提訴しました。

27日、大阪地裁に提訴したのはサカイ引越センターでドライバーと作業員を兼務する従業員や元従業員6人です。

■弁護団は会社側が従業員に「残業代を1年分しか請求しないことに同意するよう求めた」と指摘

訴状などによると、サカイ引越センターでは、月給のうち基本給を低く抑え売り上げなどに応じた業績給の割合を不当に増やすことで残業代を低く算出しているといいます。

また、弁護団によるとことし4月、会社が全国の従業員に対し本来3年分請求できる未払いの残業代を1年分しか請求しないことに同意するよう求めたということです。

6人は、会社に対し未払いの残業代などあわせておよそ3600万円の支払いを求めています。

■東京高裁では同様の裁判起こした3人の訴えが認められる

サカイ引越センターの残業代未払いをめぐってはことし5月、東京高裁が別の従業員ら3人の訴えを認め、会社におよそ1500万円の支払いを命じ、会社側が上告しています。

【原告代理人 小林克信弁護士】「サカイにきちっと賃金体系を変えてもらいたい。その手段として裁判がある。東京での訴訟では、サカイを変えることができなかった。そういう意味で地元である大阪に提訴して、大阪からサカイを変えてもらいたい」

大阪での提訴についてサカイ引越センターは「訴状が届いていないので回答を差し控える」としています。

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