夏休み期間中、社員の子どもを会社内で預かる取り組みを進める出雲市の企業を、22日島根県の丸山知事が視察しました。子育て世代が働きやすい職場づくりのヒントを探るのが狙いです。

島根県の丸山知事が訪れたのは、出雲市のIT関連企業「シーエスエー」です。出迎えたのは、11人の子どもたち。
この会社では、2023年から夏休みなど学校の長期休暇に社員の子どもを会社内で預かっています。対象は小学生で、朝7時半から夜6時半まで以前の社屋を利用して子どもを預かり、会社から委託を受けたスタッフ1人が常時見守っています。

下校後の児童を預かる「放課後児童クラブ」は、現在の制度では長期休暇だけの利用が認められず困っているという社員の声がきっかけで始まったこの社内での児童預かり、現在は、子どもを持つ社員の8割ほどが利用しているということです。

シーエスエー・和田正志社長:
(社員から)本当に助かりましたと言ってもらいました。社員とその家族が幸せになることが一番重要な事だと思っていますので、ワークライフバランスがしっかりとれた、安全に働ける会社を目指したいと思っています。

子どもたちは、普段ここで宿題をしたり、トランプやボードゲームで遊んだりして過ごすということで、この日は丸山知事も子どもたちの輪に入っていました。

島根県・丸山知事:
子育てと仕事を両立していただくための環境を企業として主体的に取り組んでいただいているという姿を見て、大変心強く思いました。あらゆる会社ができることはないかというふうに考えて取り組んでいただく時代になっているのではないかと思います。

県は、こうした取り組みを県内の企業などに広く知ってもらい、子育て世代が働きやすい職場づくりに役立てて欲しいとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。