(ブルームバーグ):米民主党全国大会3日目の21日夜、ミネソタ州のウォルズ知事は同党副大統領候補指名受諾の演説を行い、陸軍州兵や公立高校教師、アメリカンフットボールのコーチなどの経歴の持ち主として自己紹介するとともに、自由について語った。

同日は民主党にとって、全米での知名度に欠けるウォルズ氏を大統領候補のハリス副大統領の伴走者として有権者に紹介するとともに、共和党大統領候補のトランプ前大統領の支持層にも手を差し伸べて、トランプ氏を守勢に立たせることを狙う機会となった。

ウォルズ知事とその家族

ウォルズ氏は「われわれの隣人および隣人の選択を尊重する」と述べた上で、聴衆に対し「あなたたちの熱意と決意、そして何よりも、この闘いに喜びをもたらしてくれたことに感謝する」と話した。

クリントン元大統領は演説で、ハリス氏が一般の米国民のためを思って選挙戦に臨んでいるのに対し、トランプ氏の場合はもっぱら自分自身のためだと同氏を批判し、「選択肢は極めて鮮明だと私には思われる」と指摘した。

イリノイ州シカゴで開催中の大会にはこのほか、ブティジェッジ運輸長官やメリーランド州のムーア知事、ペンシルベニア州のシャピロ知事ら、民主党の期待の星と呼べる人々も同日相次ぎ登壇した。

副大統領候補の指名受諾演説を行ったミネソタ州のウォルズ知事

原題:Walz Offers Democrats Pep Talk on Freedom, Jabs Trump With Smile(抜粋)

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