「カップヌードル」などの販売価格の値上げを強要したとして、日清食品に警告です。
日清食品はカップ麺などの希望小売価格について、2022年と去年の2回にわたり5%~13%の値上げをしました。
公正取引委員会によりますと、2022年2月以降、全国の小売店に対し「カップヌードル」や「どん兵衛きつねうどん」など5つの商品について、小売価格を引き上げて販売するよう強要していたということです。
その具体的な方法とは。
(公正取引委員会・近畿中国四国事務所 山本大輔審査統括官)
「ライバルの小売業者に対しても同様の求めをしており、この時期までに引き上げ予定であると具体的に説明し引き上げを了解するよう求めていました」
また値上げにすぐに応じなかった小売業者には、他の10社以上の店頭価格の写真を見せるなどして値上げを迫っていたほか、要求に応じれば期間限定の「特売」で小売店に安く卸す際に価格交渉に応じるなどと伝えていたということです。
(公正取引委員会・近畿中国四国事務所 片桐一幸所長)
「小売店間の価格競争が制限されることになり、価格による商品選択ができなくなる。商品を購入する消費者に悪影響が及ぶ行為です」
公正取引委員会はこうした方法が独占禁止法で禁じている「再販売価格の拘束」にあたるおそれがあると判断。8月22日付けで日清食品に対し「警告」の行政指導をしました。
日清食品は、「警告を重く受け止める」としたうえで「営業活動・教育体制、監査モニタリング等の改善策を確実に実行していく」としています。
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