(ブルームバーグ):日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール(本社ペンシルベニア州ピッツバーグ)買収計画に対し、トランプ前米大統領と同州のシャピロ知事が反対の立場をあらためて表明した。
19日の米株市場で、USスチールの株価は一時7.6%急落。終値ベースでも約6%下げ、今年3月以来約5カ月ぶりの大幅安で取引を終えた。
トランプ氏はペンシルベニア州で19日、約141億ドル(約2兆円)の買収計画を巡り、「私は日本によるUSスチール買収を阻止する」と発言した。同州に本部を置く全米鉄鋼労働組合(USW)も買収に反対し、バイデン大統領も同調する姿勢を示している。
民主党の副大統領候補にも名前が挙がったシャピロ知事は19日、シカゴで開幕した民主党全国大会の場で、提案された取引は鉄鋼労働者にとってフェアでないとの認識を示した。
シャピロ氏は「全米鉄鋼労働組合(USW)が支持しなければ、いかなるディールも支持しないと非常に明確にしてきた。日本製鉄が鉄鋼労働者とうまくやっていけるのであれば、そのためにやるべきことがたくさんある」と語った。
原題:US Steel Shares Fall as Trump, Shapiro Deflate Sale Optimism(抜粋)
--取材協力:Stephanie Lai.
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