(ブルームバーグ):ハリス米副大統領は10日、2024年大統領選挙で勝利した場合、米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を尊重する考えを示し、共和党候補のトランプ前大統領氏とは対照的な発言を行った。ハリス氏はまた、向こう1週間のうちに経済政策の要素を打ち出す方針も明らかにした。

金利や金融政策について大統領が何らかの発言権を持つべきだとしたトランプ氏の最近の発言について記者団から問われたハリス氏は、そうしたスタンスにはこれ以上ないほど大反対だと述べた。

ハリス氏は遊説先のアリゾナ州フェニックスで、「FRBは独立した組織であり、大統領に就任した場合、私はFRBが下す決定には決して干渉しない」と記者団に語った。

トランプ氏は以前から、行政府が金利に関して影響力をもっと持っていないことへの不満をたびたび表明している。8日の記者会見では、パウエルFRB議長が金利を動かすのは「少し早過ぎたり、少し遅過ぎたりする」と批判。自分は「大金を稼ぎ」、「非常に成功し」、「多くの場合、連邦準備制度当局者や連邦準備制度理事会(FRB)議長になるような人たちよりも、私は直感に優れていると思う」と語った。

パウエル議長は政治的圧力が米金融当局の意思決定に影響を及ぼさないようにすると明言している。歴代大統領は伝統的に、金利を巡り連邦準備制度を公に批判することを避けてきた。

ハリス氏はまた、経済と物価抑制に焦点を当てた政策綱領を向こう1週間中に発表する計画だと述べた。

原題:Harris Says She Won’t Interfere With Fed in Rebuke to Trump(抜粋)

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