手軽に食べられ、世界的にも人気のカップヌードル。私たちの生活に欠かせない食品で「価格」が不当に引き上げられていたことがわかりました。

都内のスーパーで売られる多くのカップ麺。特によく売れるというのが…。

ベニースーパー 赤津友弥 本部長
「『カップヌードル』がよく売れている商品」

国民食の「カップヌードル」。1971年に誕生して以降、世界であわせて500億食を突破しています。

記者
「私たちの国民食でもあるカップ麺をめぐって、今、ある問題が起きています」

関係者によりますと、日清食品は「カップヌードル」など5つの商品について、希望小売価格にあわせて全国の小売店に値上げするよう不当に要求していたということです。こちらのスーパーへの要求はなかったといいますが、今回の件について…

ベニースーパー 赤津友弥 本部長
「地域における価格競争性が失われる可能性がある。競合他社と切磋琢磨しながら販売価格を決めていきたい。そういった価格の指導は少し困ってしまうところがある」

さらに、要求に応じれば“セール時に通常より安く卸す交渉に応じる”などと伝えていたといいます。

こうした行為に公正取引委員会は独占禁止法にあたるおそれがあるとして、近く日清食品に警告する方針を固めたといいます。

日清食品はなぜ値上げを要求したのでしょうか?

池田・染谷法律事務所 池田毅 弁護士
「『カップヌードルってどこでも安く買えるよね』と思われてしまうと、やはりブランドが他の会社のに比べて下がってしまうところもあって、(販売価格が)一定のレベルになってほしいという思いはあったのかなと」

しかし、わたしたちの生活にも影響が出てくる可能性が…。

池田・染谷法律事務所 池田毅 弁護士
「どこに行っても、ある一定の値段以上のものしか買えない。安いものが買えなくなる」

食料品などの値上げが相次ぐなか、公正取引委員会は価格転嫁が適正に行われているか監視を強化しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。