(ブルームバーグ):米国債相場は7日に下落。世界の市場に広がった混乱が収まりつつある上に、この日実施された10年債入札が不調だったことが響いた。

10年債利回りは一時、7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、3.96%を付けた。10年債入札(420億ドル=約6兆1600億円規模)は最高落札利回りが3.960%と、入札前取引(WI)水準の3.929%を大きく上回った。低めの利回りが敬遠された。

年内の米利下げ幅が大きくなるとの見方が巻き戻されていることも、この日の利回り上昇の背景にある。

野村ホールディングスの金利ストラテジスト、アンドルー・タイスハースト氏は現在の債券市場について、「市場はニューノーマルを確立しようとしている」とし、「非常に不安定な値固めの局面にある」と述べた。

6日に実施された3年債入札(580億ドル規模)はまずまずの需要を集めた。8日には30年債入札(250億ドル規模)を控える。

原題:Treasuries Slide as Investors Shun 10-Year Sale at Lower Yields(抜粋)

(10年債入札の結果を受けて米国債相場を中心に情報を更新します)

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