5日の東京株式市場は、かつてないパニック安となりました。日経平均株価の下げ幅は4451円と、1987年の「ブラックマンデー」の時を超える過去最大の下げ幅を更新。世界でも同時株安が進みました。
■投資歴37年の個人投資家「尋常じゃない」
株価ボードの前では、途方に暮れる人もいた この記事の写真週が明けても止まらない株価の下落。取り引き開始直後から、全面安の展開になりました。株価ボードの前では、途方に暮れる人もいました。
投資家「やばいっす。きついっす、きついっす。さらに下がってるんで、かなりきついです」
取引開始から15分、下げ幅はあっという間に2500円を超えます。
林芳正官房長官 林芳正官房長官「政府としては、引き続き緊張感を持って市場の動向を注視するとともに、経済財政運営に万全を期していきたい」
午後に入ってからも、売りが売りを呼ぶ展開になりました。
5日午後2時15分を過ぎて、下げ幅は前の営業日と比べて3700円を超えてきました。平均株価下落幅がなんと4000円です。平均株価の下げ幅が、前の営業日から4000円を超えました。
1987年10月19日にアメリカで起きた大暴落・ブラックマンデー史上最大となる4451円の暴落。1987年10月19日にアメリカで起きた大暴落・ブラックマンデー翌日の3836円を超える過去最大の下げ幅です。
37年前は財政赤字と貿易赤字の「双子の赤字」にあえぐアメリカ経済の先行き不安を背景に、投資家が一斉に株を投げ売りしました。
自営業(投資歴37年)「実は私、株を初めてやったのは1987年の4月なんですよ。あの時(ブラックマンデー)もまだ始めたばかりで驚いたけど、4000円も(下落)ってのはね、尋常じゃない」
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■専門家、名付けて「日本版ブラックマンデー」■専門家、名付けて「日本版ブラックマンデー」
ブラックマンデーを超える下げ幅に、大きな損失を受けた投資家もいました。
投資歴30年以上の人「多分、ベンツ買えるくらいなくなったかもしれないですね。1200万ぐらいは、ここ3日でなくなってます」 投資家が集うバー
投資家が集うバーでも…。
会社員(投資歴5年)「100万円くらいですかね。軽めのポジションで、こんな100万円の損失をくらうなんて、全く想像してなかった」 個人投資家(投資歴20年)
「めっちゃ損しました。6000万円くらい。日本はきっかけになるかもしれないですけど、本番はこの後じゃないですか」 証券会社のコールセンター員
証券会社のコールセンターの問い合わせも鳴りやみません。
コールセンター員「ここまで下がると思ってませんでしたので」
「売りが売りを呼んでいる状況で、買っていいのか投げていいのか分からない状況で、パニック的に売りにまわった。きっかけがあって、悪い材料があって、どかんどかん売られているよりも、『何で?何で?』と言っているうちに、ここまで下がっている。誰が本当に売ってるんですか?という感じ」 鈴木俊一財務大臣
鈴木俊一財務大臣は、次のように述べました。
鈴木財務大臣「新NISAをきっかけに投資を始めた方々に、動揺が生じているという報道も目にしております。新NISAは相場の下落等の市場変動が進むなかにあっても、長期積み立て分散投資の重要性を考慮して、冷静に判断をしていただきたい」 マネックス証券 広木隆氏
歴史的暴落となった5日…。
マネックス証券 広木隆氏「今回の下げを『ブラックマンデー2』、もしくは『日本版ブラックマンデー』と名付けた」 広木氏「完全に底が入るのには、しばらく時間がかかると思う」
「日本版ブラックマンデー」は、今後どうなると専門家はみているのでしょうか?
広木氏「普通の株価評価の尺度で考えて、やはり売られすぎのゾーンに入っているから、いつ下げ止まって反発してもおかしくない。一つのめどが、日経平均3万円の大台。いずれ底が入った後、戻りもそれなりに早く、それなりの値幅で反発するとは思うが、完全に底が入るのには、しばらく時間がかかると思う」
(「グッド!モーニング」2024年8月6日放送分より)
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