4年ぶりにテーマパーク復活です。新型コロナの影響などで2020年に閉園した長野県塩尻市の「チロルの森」。子どもたちの復活を望む声を受け7月27日、期間限定で営業を再開させました。


動物とのふれあい、ソリ遊び、森の中を駆け抜けるゴーカート。

子ども:
「楽しかった」

親:
「近くで山で遊べる所あっていいですね」

塩尻市のテーマパーク「チロルの森」です。

多くの家族連れでにぎわう園内。4年ぶりの光景です。


「チロルの森」はオーストリア・チロル地方をモチーフにしたテーマパークで、1999年に開園しました。初年度は37万人が訪れましたが、レジャーの多様化などで客足は徐々に減少。

2019年度は7万人まで落ち込み、さらに新型コロナが追い打ちとなって、2020年11月に閉園しました。

当時のあいさつ:
「21年間、チロルの森を愛してくれて心より感謝致します」


ただ、地元の子どもたちから復活を望む声が上がります。今年3月、塩尻市の小学生が市の「こども議会」で、市長に「再開してほしい」と提案。市も運営会社に復活を打診しました。

ワールドインテック・山本尚人さん:
「自分たちも再開したい思いは閉園以降もずっとあった。地元の方の声を強く受けて(営業再開に)踏み切った」


運営会社は「夏限定」で営業再開を決定。初日の27日は開園前に多くの人が並びました。

訪れた人:
「(再開は楽しみ?)楽しみ」
「子どもを連れてきたかったので、再開してくれてうれしい」


午前10時、4年ぶりの「開園」。来園者を迎えるのは一日園長を務めた塩尻市の小学生4年生・川口洵さんです。チロルの森のファンで、こども議会で再開を提案した本人です。

再開を提案した・川口洵さん:
「チロルの森がなくなった日に帰る時ワンワン泣いて、復活してくれればと思って(提案した)。(きょうは)人が多くてうれしかった」


今回は閉園前のおよそ8割の施設を復活させました。

人気のゴーカート、そり遊び、動物とのふれ合い―。

松本市から:
「チロルの森が復活するって情報があってきょう来ました」


人気のイベントだった「カブトムシ採り体験」。

川口洵さんも夢中に!

サンドアートを楽しんでいるのは、中川村の中学1年生・久保田紗都さんと松村心乃音さん。2人も復活を強く望んでいました。

2人も熱烈なファンで、復活後の姿を描いた企画書を塩尻市長に送っていました。

久保田紗都さん:
「復活してほしいという思いをノートにまとめて塩尻市長に提出しました。普通では体験できないことが体験できること(が魅力)」

松村心乃音さん:
「(人がいっぱい来て)うれしいなと」


子どもたちの声で4年ぶりに復活したチロルの森。9月1日までの期間限定の営業で、運営会社は来園者のニーズなどを把握し、本格的な営業再開を検討することにしています。(午前10時~午後5時 中学生以上800円、子ども400円)

ワールドインテック・山本尚人さん:
「多くの人に来てもらってお客さんが来ることは、素敵なこと。この1カ月間、走り抜けて完全再開できるよう頑張りたい」

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