自動車メーカーの型式指定の不正問題をめぐって、トヨタ自動車に初めての是正命令です。新たに11の車種で不正が見つかったとしています。

トヨタ自動車 佐藤恒治社長
「このたびの認証問題に関しまして、多大なるご心配、ご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます」
国土交通省 鶴田浩久物流自動車局長
「御社から報告がなかった事項についても、国土交通省の立ち入り検査で不適切な取り扱いが明らかになった」

国交省は先ほど、トヨタ自動車の佐藤社長に再発防止と抜本的な改革を求めるとして、道路運送車両法に基づく是正命令を手渡しました。

トヨタは大量生産に必要な「型式指定」を取得する際の認証試験で不正を行っていたことが明らかになっていましたが、これまでに「新たな不正は見つからなかった」との調査結果を公表していました。

その後、国交省の調査で「ノア」や「ヴォクシー」など新たに11車種で、乗員を守る装置の試験などで不正が確認されたということです。

トヨタ自動車に是正命令が出されるのは初めてです。

トヨタ自動車 佐藤恒治社長
「認証業務が現場に依存している。正しい業務ができるような基盤作りは経営の責任なので、しっかりやっていく」

また、不正が明らかとなった車種について「保安基準への適合が確認された」として、すぐに使用を止める必要はないと話しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。