マイクロソフトのソフトウェア「ウィンドウズ」で障害が相次いでいます。
このニュースについて、セキュリティー問題に詳しいITジャーナリスト・三上洋氏に詳しく聞きます。
──今回の問題は何が原因とみている?
今回はウィンドウズそのものではなく、アメリカのセキュリティー企業「クラウドストライク」社のセキュリティー製品を使っている企業で障害が起きているようです。個人のパソコンではなくて、企業が契約しているセキュリティー製品によるものなんですね。
このクラウドストライク社の製品が、日本時間の午後にアップデート、更新をしたんです。
その後にウィンドウズが起動しなくなる障害が出てしまいました。
結果として、ウィンドウズが使えなくなる「ブルースクリーン」、再起動しても使えなくなるという障害が起きたために、それが広がっていると思われます。
──同じものを使っていたことが考えられるということか?
このクラウドストライク社の製品は安全対策のために企業単位で導入をするものなんです。
ですので今、障害が出ている企業は、このクラウドストライク社の製品を使っていただろう。その結果、社員さんが使っている端末、またはサーバー等が起動できなくなるということになっています。
──空の便やテーマパークなどでも影響が出ているが、いつまで続くとみられる?
今回、原因となっているクラウドストライク社の製品を使っている企業は、全て対象になっている、起動できなくなるトラブルになっている可能性が高いですね。
これについては、クラウドストライク社側で復旧させる手順は発表されました。
ただ、それぞれの端末1台ずつに手作業の形で復旧させる必要があります。
ですので、復旧するとしても徐々にという形になるのかなと思います。
──アメリカも時差で朝、そして日本では週末にかかってくるが、その辺りも対応が少し遅れる可能性はある?
はい、そのとおりです。今回の場合の復旧は人間の手が必要です。また、情報システムの担当部署が、その企業全体で取り組む必要があるので、ちゃんと企業が動き始めないと対処ができないんですね。少し時間がかかるような気がいたします。
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