宮城県大崎市鳴子温泉では7月18日、試験栽培されている「畑わさび」の収穫作業が初めて行われました。

大崎地域では「畑わさび」の新たな産地を目指し、おととしから試験栽培が進められていて、この日は大崎市鳴子温泉鬼首地区で、初めて収穫作業が行われました。
収穫作業では農家の人たちが、茎の長さがおよそ30センチに育った「畑わさび」を丁寧に地面から引き抜いていました。

国内のわさびは海外の和食ブームで需要が高まる一方、温暖化により主要産地の静岡県や中国地方で生産量が減少しています。
畑わさびは涼しい気候が栽培に適していることから、県では今後、栽培面積を増やしながら、大崎地域の新たな特産品にしたいとしています。

生産者
「こうやってわさびができて、何軒か農家が増えてくると、今度は勧める側も力が入ってくる。できれば皆さんに栽培をお勧めして、一緒にやっていける仲間を増やしていきたい」

収穫された「畑わさび」は主に茎の部分が名古屋市内のメーカーに出荷され、業務用わさびとして加工されます。
鬼首地区では今シーズン、約1トンの収穫を見込んでいるということです。

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