東京23区では新築マンションの平均価格が1億円超え。止まらない価格高騰のなか、持ち家?賃貸?おトクなのは…どっち?
■マンション価格高騰 23区平均は“1億円超え”
住友不動産 営業部 小田利徳 主任「リビングダイニングが18.5畳」 この記事の写真は24枚 「天井カセット型エアコンと言いまして、壁付けのエアコンと比べるとかなりスッキリする」
東京・月島の湾岸エリアに建設される予定のマンション、そのモデルルームです。価格はなんと…
住友不動産 営業部 小田利徳 主任「(第1期)145戸すべてが1億円超えで、最高価格も2億円を超えている物件」
いわゆる億ションです。
住友不動産 営業部 小田利徳 主任「1月に発売した145戸については、もうほぼ申し込みが入っている状態」
ここ数年、高騰し続けるマンション価格。一体、どこまで上昇するのでしょうか?18日、2023年度新築マンションの平均価格が発表されました。
首都圏は7566万円。東京23区に至っては1億464万円です。年度としては初の1億円超えとなりました。
29歳「手が届かない。夢のまた夢の世界になっている」
23区内の平均価格は、2022年度と比べるとおよそ600万円、10年前と比べるとおよそ4500万円上昇しています。
新築マンションが高騰した理由について不動産経済研究所は、都心部で高額物件が相次いで発売されたほか、建築資材の高騰も影響したとしています。
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■どっちがお得?持ち家vs賃貸■どっちがお得?持ち家vs賃貸
“憧れのマイホーム”その存在は年々遠ざかっていくようにも見えますが…
井澤健太朗アナウンサー「皆さんは持ち家か、賃貸、どちら派ですか」 持ち家・50代(4人家族)
「持ち家です」
「(Q.ローンは?)完済しています。自分の持ち家だということは資産価値がある。将来、娘たちや家族に残してあげられる」 賃貸・ 20代(一人暮らし)
「賃貸派です」
「(Q.その心は?)いろんな家に住みたいから」
「(Q.引っ越しはどのくらいしている?)9回している。(引っ越しは)半年に1回もあるし、2年ちゃんと住んでいるところもある。バラバラです。“敷礼なし”のところを基本、借りている」 持ち家・70代(7人家族 孫含む)
「特に老後なんて家賃がかからないから、やっぱり年金だけだと大変。家賃がかからないのが良い。その分だけでも助かる」 「(Q.賃貸派にメッセージを)人それぞれの考えですけど、やっぱり将来のこと考えて、ある年齢になったら、家を買うような考えを持った方がいい」 賃貸・30代(一人暮らし)
「僕は賃貸派。僕は今、賃貸に住んでいるのと、もともと引っ越しが多い家庭で、持ち家より賃貸の方が身動きがきく」
「(Q.賃貸に住んで良かったことは)もし嫌な近隣の人がいたら、すぐ引っ越せるし替えがきく」 持ち家・50代(4人家族)
「持ち家です」
「(Q.購入はいつごろ?)20年以上前。茨城は割と都内よりは安く手に入る。生まれ育った土地で老後までちゃんと生活したい」 賃貸・30代(3人家族)
「うちは賃貸。自分も大人になって結婚したら一戸建てで犬を飼うと思っていた。本当に実際その年代になってみたら、ああ…もう現実みたいな」 井澤アナ
「結果は29対21と、やや持ち家派の方が多いという結果になりました」
番組の調べでは肉薄する結果に。そこで…
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■FPが“永遠の論争”を試算!■FPが“永遠の論争”を試算!
持ち家と賃貸、どちらがお得?
ファイナンシャルプランナーの須藤さんに試算してもらいました。
「一番、お得感がわかりやすいのは、トータルで支払った金額が少ないこと。今回は8000万円のマンション(購入)で試算した」
例えば、世帯年収が1200万円、夫婦ともに35歳の4人家族。8000万円の新築マンションを購入した場合です。
35年ローンで月々の返済額は21万円。1年間にかかる金額の目安は312万円です。
かたや、同じくらいのグレードで、家賃が月に21万円の賃貸マンションに住んだ場合と比較します。
こちらは年間252万円かかります。
持ち家と賃貸、その支払い額をグラフにしてみると…
まず、最初のポイントは住み始めから35年。待望のローン完済、70歳時点です。
この時の支払い額は、持ち家が1億1232万円、賃貸が9582万円と、持ち家の方が1650万円も多く払っていることが分かります。
しかし、ここから逆転が始まります。
80歳時点。賃貸の方が420万円多くなったのです。90歳までみてみると、その差はさらに広がりました。
FP Office ファイナンシャルプランナー 須藤雅さん「例えば(持ち家は)資産価値が残る。全体的に見ていくと、住宅購入の方がかなりお得感が高い」
ただ、住み替えの自由を持ちやすいのが賃貸の大きなメリット。
例えば、66歳で家賃21万円の家から郊外など、家賃10万円の家に移り住んだ場合、90歳時点でも賃貸の方が支払額は低いという結果になりました。
高騰し続けるマンションの価格はいつ下がるのか?それは、専門家でも見極めにくいのが実情だということです。
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