大阪・関西万博でパビリオンを出展するヨルダンへの建物の引き渡し式が行われました。「タイプB」と呼ばれる建物の引き渡しは初めてです。


■タイプBのパビリオン 建物の正式引き渡し

博覧会協会は、来年開催予定の大阪・関西万博でタイプBのパビリオンを出展するヨルダンの代表者に竣工した建物を正式に引き渡しました。

タイプBとは協会側が建物を用意するパビリオンで、引き渡し「第1号」となったヨルダンは、今後、建物の外装や内装工事に取り掛かることができます。

【ヨルダンパビリオン館長 アフマド・ジョブラーンさん】「『未来をつむぐ』というテーマで考えています。人と人をつむぐ、文化と文化をつむぐ、国と国をつむぐといことを考えている」


丸い展示空間は、奈良県の上北山村の杉を使ってつくるということです。

【ヨルダンパビリオン館長 アフマド・ジョブラーンさん】「パビリオンが終わった時に、丸い形のメイン展示空間を、そのままこども園としてお使いいただきたいと思っています」

協会によると、タイプBや各国が共同で出展するタイプCの建物については、全て竣工していて、これから順次、各国に引き渡すということです。


■大型荷物の持ち込みは禁止 預かり施設の事業者を募集

ハード面で形が見えつつある万博会場。
その一方で、運用についてはこんな課題が…万博会場を訪れる人の荷物の問題です。

大阪・関西万博では最大で1日、およそ22万人の来場者を見込んでいて、交通機関の混雑回避や安全確保のため、会場へのスーツケースやキャリーケースといった大型荷物の持ち込みは禁止されます。

それに伴い協会は、会場への経路にある弁天町駅付近や桜島駅などに、合わせて6100個の荷物を預けられる場所を設置するための事業者を募集。11日、事業者向けの説明会を開きました。


(Q.駅や宿泊施設で賄える?)
【2025年日本国際博覧会協会 淡中泰雄交通局担当局長】「いや結構厳しいところがあると考えている。来場者される方の1割程度の、キャパシティーは持たないといけないと、われわれ目標として考えてまして、最大で20万人を超えるお客さんの1割というと、2万個ぐらい必要になりますので、2万個相当(の預け場所)について、大阪市内を中心に確保できればと、関係機関に協力をお願いしている」

協会は手荷物預かり所を会場の前やJR大阪駅などにも設ける予定で、来場者が宿泊するホテルにも協力を求めるということですが、充分な預かり施設を確保できるかが課題です。

(関西テレビ「newsランナー」2024年7月11日放送)

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