宮城県栗原市では免許のいらない電動小型モビリティで、病院や商業施設へ移動する実証実験が行われました。実施した背景にあるのは「すべての人に移動の自由を」という考えです。

高橋咲良アナウンサー
「こちらが今回試乗できる電動小型モビリティ「C+walkS」です。足を置くところ、乗車ステップの高さは13センチと、乗り降りしやすいですし、座席の下にはスーパーの買い物かごを積むことができるスペースもあって荷物をたくさん載せることができます」

この実証実験は近距離の移動を負担なく行えるよう支援することで地域の活性化につなげようと、トヨタ自動車と栗原市が共同で開催しました。実証実験では栗原中央病院に来院した人に試乗してもらい、病院から周辺のスーパーやドラッグストアなどおよそ500メートルの距離を移動します。
7月10日は雨が降るあいにくの天気となりましたが、雨がやんだときを見計らって、参加者が施設の間を移動してみました。

この電動小型モビリティは道路交通法上の「歩行者」にあたり、免許なしで運転ができ、歩道を走ります。操作も簡単。ボタンがアクセルになっていて、押すと進み、離すと止まります。皆さんあっという間に慣れた様子で走行していました。

試乗した人(70代)
「いいね、やっぱり歩くよりは歩くの中々、足もあれだから…良いです。とても楽ですね。お世話になるかもね、バス停までも遠いしうちは」
「操作は簡単で、誰にでもできるのでは。足腰が弱くなったら使いたい。今はまだ自家用車があるし動けるから」

高橋咲良アナウンサー
「タイヤが3つ付いているので安定感がありますし、小回りが効きます。そして、最高速度は6キロ、早歩きくらいで結構スピードがあってスムーズに移動できそうです」

栗原市は今回の実証実験でどんなニーズがあるかや活用方法を検討するとしています。

栗原市 佐藤智市長
「高齢者の方々が買い物が大変というところで、中央病院の周辺には商店街、お店がありますので、買い物をもっとしやすくできないかという課題解決になるかと思う。例えばタクシーで買い物する時、タクシーを止めて買い物をするのは中々難しいと思いますので、拠点となる所に来てそこから移動すると、これが一番栗原市にマッチしているかと思う」

実証実験は7月12日までで、無料で体験できます。

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