円相場が1ドル154円台後半まで値下がりし、およそ34年ぶりの円安水準となっています。
■円安加速 154円台突入
2024年最初の取引となった1月4日は、1ドル143円台でスタートしましたが、4月16日、34年ぶりの円安水準となる154円台となりました。
この記事の写真は4枚この円相場を歓迎している人と困惑している人がいます。
「2年前に投資信託を始めて、海外株に投資している。円安の影響で1割くらい儲けた」 という人がいる一方、「1月に今月のハワイ旅行を予約したが、こんなに円安が進むとは思わなかった。レストランの予約も諦めないといけない」と嘆いている人もいます。
■再び値上げラッシュの可能性も
円安が続くと私達の生活にどんな影響があるのでしょうか。
野村総研 エグゼクティブ・エコノミストの木内さんによると、「円安の影響で輸入小麦が値上がりすると、パンや小麦商品の価格が高騰するなど、再び『値上げラッシュ』が起きる可能性がある」といいます。
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■なぜ為替介入は行われない?■なぜ為替介入は行われない?
では、なぜ政府による為替介入が行われないのでしょうか。木内さんによると、「日本時間、18日からG20財務大臣・中央銀行総裁会議が行われる。その前日や会議期間中に日本が為替介入を行ったとなれば、会議の場でアメリカなどから批判を浴びる可能性が高い。ただ、このまま円安水準が続いていれば、G20が終わる今週末にも為替介入が行われる可能性は高い」ということです。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月17日放送分より)
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