(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)メーカーの米テスラの株価は5日まで8営業日連続で上昇し、時価総額は今年、初めて前年末比プラス圏に浮上した。
5日は前営業日比2.1%上昇。8営業日連続高は約1年ぶりの長期上昇で、この間に38%値上がりし、時価総額は2200億ドル(約35兆円)増加した。2日に同社が発表した4-6月(第2四半期)の納車台数がアナリスト予想平均を上回ったことから、株価上昇に弾みが付いた。
ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は「テスラにとって最悪の状況は過去の物となった」と指摘。「極めて重要なのは、中国が4-6月期に『ミニ・リバウンド』を見せたことだ」と付け加えた。
中国政府の声明によると、上海の多くの国有企業が業務用としてテスラの「モデルY」を購入した。ただ、中国国内では今年、競争が激化しており、テスラ車の需要に懸念が高まっている。
5月初旬からかなり狭いレンジで取引されていたテスラ株は、トレーダーが注目する長期トレンドの指標200日移動平均線を上回ったが、反落が近い可能性を示すテクニカル指標は少なくとも1つある。相対力指数(RSI)がそれで、ここ数日は80を上回っている。RSIはゼロから100の値で強気・弱気の価格モメンタムを示すもので、高い水準にあれば、買いが行き過ぎて値下がりが差し迫っていることを示すシグナルとされる。
原題:Tesla’s $220 Billion Rally Sends Stock Into Green for Year (1)(抜粋)
--取材協力:Jeran Wittenstein.
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