(ブルームバーグ): トランプ前米大統領が機密文書を不適切に取り扱ったとして起訴された件で、公判開始に向けた法的手続きを一時停止するよう被告側が求めた。米連邦最高裁が1日、同氏が主張していた免責特権を部分的に認める判断を下したことを受けたもの。

  トランプ氏の弁護団は5日の届け出で、アイリーン・キャノン連邦地裁判事に対し、先の最高裁判断がこの事案に適用される範囲を巡って審理すべく日程を組むよう要請した。免責特権のほかに、スミス特別検察官が任命されたことの違憲性を問う別の事案に関してもキャノン判事が判断を下すまで、双方の主張を文書で提出する期限を9月まで延長し、残った事案のほとんどで進行を停止することを弁護団は提案した。

  「憲法に反する捜査と訴追から生じる大統領職への悪影響を最小限に抑えるため、法的適用の問題を解決する必要がある」とトランプ氏の弁護団は記した。

  米司法省の報道官にコメントを求めたが、返答は得られていない。

原題:Trump Wants Secret Records Case Paused After Immunity Ruling (1)(抜粋)

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