(ブルームバーグ): スズキは4日、インド農村部の小規模ビジネス支援などのために現地で4000万ドル(約65億円)規模のファンドを設立したと発表した。
発表資料によると、同ファンドはインドの社会課題をビジネスの力で解決することを目的とし、農業やマイクロファイナンスなどの金融、サプライチェーン、モビリティの分野で活動する社会起業家の支援や投資を行う。ベンチャーキャピタルへの投資も行っていくという。
この動きは、スズキが自動車で4割を超える高いシェアを持つインドでバイオガスなどの新分野に進出し、6月に工場が操業を開始したことを受けたものだ。小規模ビジネスの起業家を対象としたファンドで地方の経済を活性化させることで、既存の顧客層以外へのリーチを伸ばす狙いもある。
スズキの石井直己副社長は静岡県浜松市の本社でのインタビューで、ファンドについて長期的な投資だと説明。トヨタ自動車時代にインドに駐在し、現地法人を管理していた経験がある石井氏はインドで起業家のネットワークを確立することは、スズキにとって大きな財産になるとも述べた。
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