いよいよ7月3日、20年ぶりに新紙幣が発行されます。
「イット!」は、現在まさに新紙幣を印刷している東京・北区の国立印刷局東京工場を取材しました。

工場の周りには突起のついた塀があり、警備員もいて厳重な警備態勢がとられていますが、1歩中に入ると「新一万円札発行」と書かれたのぼりも立てられています。

インクの香りが充満する工場内では、さまざまな機械が音を立てて稼働。

新一万円札20枚が印刷された1枚の大きな紙が、絶え間なく機械へと流れ込んでいきます。

その後、甲高い音を立てて裁断されると、帯で巻かれた大量の1000万円の束が出来上がり。

これ1つで1億円。
1日に印刷される金額は「秘密」ということですが、かなりの額になりそうです。

そのため、工場の入り口では警備員が目を光らせ、防犯カメラも多数設置されている厳戒態勢。

周囲を見ても、高い塀がぐるっと囲んでいて、一番上まで手は届きません。
ずっと壁に覆われた中に工場があり、窓には金網が取り付けられていて、かなり厳重です。
頑丈な塀に囲まれ、一番上にはワイヤも引かれています。

一方、工場のすぐ脇にある神社には渋沢栄一さんのパネルがあり、記念撮影を行う人の姿も見られました。

いよいよ3日は新紙幣がデビューする歴史的な日。

工場で印刷された新紙幣は日本銀行へ輸送され、3日に各銀行などへと運ばれます。

しかし、大手メガバンクの全ての支店で新紙幣に両替できるのは、原則あさって4日から。
つまり、3日に両替することはできません。

ただ、「どうしても2日に欲しい」という人もいるはず。
実は、手に入るかもしれない方法があります。

三井住友銀行のウェブサイトを見ると、「窓口・ATMとも、お引き出しの際は、新紙幣と従来の紙幣が混在します」と書かれています。

三井住友銀行では3日、窓口やATMで現金を引き出した際に新紙幣が混ざっている可能性があるというのです。

ということで、三井住友銀行の利用者に話を聞くと、「(Q.あす銀行で現金おろす?)試しにおろしてみようかな」「福沢諭吉がずっとなじんでいたが、新しい紙幣も興味あるから半々」「わくわくします。新しいお札を使ってみたいです」「混みそうなので、しばらくたってから行こうかなと思います」などの声が聞かれました。

3日の朝、全ての新紙幣を狙っている人もいました。

三井住友銀行を利用する男性は「1万6000円おろすと、1万円・5千円・千円出てこないかな。それが運だね」と話していました。

3年前(2021年9月)に初めて印刷された新紙幣を見た、当時の麻生財務相は「ホログラムなんか、へぇ~こんなものがお札になって、世界中にないだろうなと思いながら見ていました」と感想を述べていました。

今はまだ限られた人しか手にしたことがない新紙幣。
3日の歴史的な発行に向けて、盛り上がりを見せています。

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