円安がさらに進んでいます。円相場は1ドル=161円75銭をつけ、およそ37年半ぶりの円安水準を更新しました。中継です。

市場で“防衛ライン”と見られていた1ドル=160円を超えても円売りの流れが止まらない円相場。

現在は161円60銭前後で取り引きされていて、162円台に迫る勢いとなっています。

円売り材料の一つとなったのが、アメリカ大統領選の行方です。

市場では、トランプ氏が勝利した場合、▼関税の引き上げや、▼大型減税の延長・拡充などの政策によって、インフレ圧力が再び高まるとの見方から、アメリカの長期金利が上昇。日米の金利差が縮まらないとの観測が広がり、円売りの動きが強まりました。

政府・日銀による為替介入への警戒感が高まる中、鈴木財務大臣はさきほど、「市場の動きを注意深く見守っていく」と市場をけん制しました。

ただ、この発言はこれまでと同様の表現にとどまっていて、円売りの大きな流れは依然として変わっていません。

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