(ブルームバーグ): 米民主党の有力議員らは30日、日曜日の政治テレビ番組に相次ぎ出演し、バイデン大統領の再選を支持する考えを改めて強調した。
11月の米大統領選に向けた27日のテレビ討論会で精彩を欠くパフォーマンスに終わったバイデン氏を巡っては、同氏の指導力に対して、有権者が懐疑的な見方を強めていることが世論調査で示された。
2020年の大統領選でバイデン氏の選挙戦立て直しに貢献した重鎮のジム・クライバーン下院議員(サウスカロライナ選出)はCNNの「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、討論会でのパフォーマンスは「悪かった」と指摘。これを受けて下院議員の間で「若干の不安が広がった」と認めつつも、「バイデン氏は自身の実績」とトランプ前大統領との対比を武器に「再選を目指すべきだ」と述べた。
もっとも、有権者はバイデン氏の健康状態に疑念を募らせている。30日公表されたCBSニュースの世論調査(登録有権者対象)によると、バイデン大統領が任務を遂行する上で、精神および認知面の健康状態が十分に良好と考える有権者の割合は27%と、6月上旬の35%から落ち込んだ。
バイデン陣営の幹部も務めるクリス・クーンズ上院議員(デラウェア州選出)はABCの番組で、「コメンテーターたちの間で、悲痛な叫びや懸念、衝撃が広がっているのは理解している」と指摘。それは「率直に言って予想通りだ」と述べた。
ナンシー・ペロシ元下院議長はCNNに対し、バイデン氏にとって「悪い夜」だったと述べた上で、「そこから前に進もう。すべてはチャンスだ」と述べた。
バイデン陣営は30日、27日以降に3300万ドル(約53億円)以上の献金を集めたと発表した。そのうち2600万ドルは草の根の寄付によるものだという。陣営によると、27日はこれまでで最も草の根の献金が多く集まった日で、28日は2番目だったとしている。
原題:Top Biden Party Allies Close Ranks as Poll Signals Voter Concern(抜粋)
--取材協力:Ian Fisher、Victoria Cavaliere.
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