サクランボ以外の農作物についても高温被害を防ごうと、対策を話し合う会議が開かれた。高温の影響による生育の早まりや害虫の増加が懸念されていて、注意が呼びかけられた。
会議には、県やJA全農山形の関係者など約30人が参加した。
気象台の担当者から今後の天気の見通しとして、7月から9月の県内の気温は平年より高く、降水量は平年並みで、今年も去年のような猛暑となる可能性が高いと発表された。
さらに、農作物の生育状況や、高温・小雨対策の事例について報告があった。
このうち、コメについては稲の穂が出るのが例年より2日ほど早まる見込みで、穂が出る前に必要な肥料を散布するよう呼びかけられた。
また、高温の影響で害虫の増殖がみられるという。
すでにスイカやキュウリの花にはガの幼虫が発生しているのが確認されている。
こうした事態は収穫量の減少につながる恐れがあるとして、早期発見と適切な駆除が呼びかけられた。
(県農林水産部・中野憲司次長)
「次年度に影響を及ぼすのが今年の夏。昨年の轍は踏みたくない。生産者の方は不安に思っているだろうし、明確に高温対策を打ち出して現地指導に当たることを考えている」
県は7月、園地で講習会を予定していて、生産者に直接指導を行うという。
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