製紙大手「北越コーポレーション」の株主総会で、いわゆる「物言う株主」の投資ファンドが提案していた社長の解任案が否決されました。

株主(社長解任案に反対)
「紙の需要が必要なくなってきているなかで(社長は)ある程度、実績を上げてるわけだから、これ以上どうしようもないのではない」

 北越コーポの社長解任案を提出したのは約18%の株を持つ香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」です。

 岸本社長はワンマン経営支配を維持し、成長の展望を株主に提示できていないなどと批判していました。

 この議案について大株主の一部が賛成に回ると表明していましたが、会社側は他の株主に社長を再任する案を支持するように呼び掛け、委任状争奪戦に発展していました。

 27日に開かれた株主総会では、社長の解任議案は過半数の賛成を得られず否決され、買収防衛策の発動など会社提案の議案はすべて可決されました。

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