開発競争が激しい「生成AI」。きょう、日本でも、私たちの生活を変えるかもしれない生成AIの新たなサービスが発表されましたが、徐々に課題も見えてきています。

「最高のAI体験をパソコン上で実現できます」

きょう、マイクロソフトが公開した最新型のパソコン。

最大の特徴は…

記者
「こちらのパソコン、今はWi-Fiはオフでネットにはつながっていませんが、私のしゃべっている日本語を英語に翻訳してくれています。おはようございます」

これまで、ネットの「クラウド」を通して提供されることが多かった生成AIサービス。今回の特徴は、「つながなくても」利用できることです。

こちらの画像も、AIがあたかもネットから探してきたかのようですが、実はすでにパソコン上に保存されているもの。

生成AI専用の高性能の半導体を搭載し、AIが5秒ごとにパソコンの作業画面を記憶。生成AIがわずかな手がかりから、瞬時に呼び出してくれます。

日本マイクロソフト 竹内洋平 常務
「(例えば)青い帽子の女性と検索をすると、自分のパソコンの中に残っている青い帽子をかぶっている女性のファイルを全部出してくれる」

一方、ソフトバンクがきょう、提携を発表したのは「検索サービス」。質問をすると、生成AIが回答とともに情報元も表示します。

検索に生成AIを使うことについては…

Perplexity アラビンド・スリニバスCEO
「現代では細部に至るまで、正しく理解しなければならない情報があるからこそ、我々の技術は最高レベルでその手助けができる。今後、進化させてないといけないのは、正確性・スピード・読みやすさ」

生成AIをめぐっては、ITの巨人たちが競いあっています。

グーグルやアップルも、相次いで独自の生成AIを導入することを発表。技術開発が熾烈になっている背景には、生成AIが今後の企業の成長への期待と表裏一体になっている現実があります。

ネットにつながなくても生成AIが利用できたり、検索サービスに生成AIが活用されたりするなかで、さらに私たちの生活を変えていくには課題もあるといいます。

東京大学 松尾豊 教授
「今の生成AIはすごいとか、こんなのできるんだって驚きはある。それを使ってどういう仕事をするのか、何をやってくれるのかにまだたどり着いてない」

今後、普及していく過程では、身近な「アプリ」に落とし込めるかがポイントになるといいます。

東京大学 松尾豊 教授
「実際にどういうアプリになって、どう人々の暮らしが便利になるのか、仕事が楽になるのか。そういうところまで結びつけないと、結局広がっていかない。本当に必要なアプリを世界中が今探している最中で、それを日本から作ることができると勝機だと思います」

今後、さらに生成AIの開発が進み、私たちの日常に溶け込んで、生活に変化をもたらしそうです。

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