これまで電気料金は「夜に使用すると安い」言われてきましたが、「お昼に使うと安くなる」プランが登場しています。いったいどんなプランなのでしょうか?
電気代「昼がお得」プラン続々
小笠原亘キャスター:
政府が物価高騰対策として続けてきた家庭や企業の電気・ガス料金の負担軽減措置が5月使用分で終了となります。東京電力では、負担軽減措置がとられていた4月と、終了後の6月を比べると900円の値上がりになると試算しています。(平均的なモデル料金(260kWh/月)で試算)
そこで電力サービス各社は、昼に電気を使う「お得プラン」をスタートしています。
ソフトバンクでんきでは、4月から「昼とくチャレンジ」を開始。使用時間帯を午前8時~午後2時に移し、一定以上使用すると、1kWhにつき、PayPayのポイントが5ポイント付与されるといいます。ポイントは状況により変わる「変動制」で、10ポイントになる日もあれば、1ポイントになる日もあるそうです。
東京電力では、4・5月に「エコキュート 昼シフトチャレンジ」が実施されます。(現在 受付は終了)
空気の熱を利用して、水を温めてお湯を貯める給湯器「エコキュート」の沸き上げ時間を午前8時~午後2時に設定変更し、使用電力量のシフトに成功したと判断されると2500ポイントがもらえるそうです。
なぜ、昼の電気が安いのでしょうか。電気料金に詳しい、ENECHANGE執行役員の千島亨太さんは「太陽光発電の普及が進み、日中の供給量が増えているため、市場価格が安くなっている」といいます。
電気は、発電と使用量のバランスが取れないと良くないといわれてます。今、エアコンをあまり使用することがなく、日照時間も延びてきているので、電気を使用することがなく、余っているそうです。
「電気使用が下がる春にプランの見直しを」
ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんによりますと「春は電気代の見直しに適した季節」だといいます。
▼家族構成や生活形態が変化し、電気使用量が変わる可能性がある ▼夏に向けエアコンなどを買い換えるなら、繁忙期よりお得になることもあるので、「年間で電気の使用が下がる春に、プランの見直しを意識することが大事」だそうです。
さらに、東京都では家電の買い替えでお得になる「東京ゼロエミポイント(2024年9月30日まで 予算がなくなり次第終了)」という事業を行っています。
省エネ性能基準を満たす製品に買い換えると、商品券などに交換できるポイントを発行するもので、エアコンは最大2万3000ポイント、冷蔵庫は最大2万6000ポイント、給湯器1万2000ポイント、LED照明器具4000ポイント(取替作業費上乗せ2000ポイント)になるそうです。
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