秋田県湯沢市の特産「三関さくらんぼ」は、昨夏の暑さの影響が少し見られるものの生育は順調だ。5日から収穫作業が始まり、農家が真っ赤に色づいた実を丁寧に摘み取っていた。

湯沢市三関地区の千葉伸也さんの果樹園では、三関さくらんぼの主力品種「佐藤錦」に先立ち、5日からわせ種「紅さやか」の収穫が始まり、真っ赤に色づいた実が丁寧に摘み取られていた。

今シーズンは天候に恵まれ、ひょうや強風などの被害を受けずに順調に生育が進んだ。JAこまちは、平年並みの約80トンの出荷を見込んでいる。

一方で、2023年夏の猛暑で、ビニールハウスの日当たりの良い部分は一時、気温が50度まで上がり、サクランボの実に高温障害が見られている。2つの実がくっついたまま成長する現象が確認されている。

 生産者・千葉伸也さん:
「去年の猛暑の影響で双子果が多くなっている。樹体により差はあるものの、平年よりちょっと多くなっている。味については、普通の果実と同じで申し分ない」

厳しい暑さで少なからず影響が出たものの、無事に収穫時期を迎え、千葉さんは味・品質ともに太鼓判を押す。

 生産者・千葉伸也さん:
「ことしもサクランボの収穫ができてホッとしている。たくさん食べて、初夏の味を味わってほしい」

主力品種「佐藤錦」の収穫は6月12日から始まる。

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